災害が起こる前に一市民の自分たちでも出来ること

勇気ある防災
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災害は起こってから対処するのではなく、起こる前に何をしておくべきかを考え、事前に行動しておくことが非常にたいせつになります。

それは、災害はいつ発生するのか予測できないものであり、発生後に普段どおりの生活を送ることは困難を極めるからです。

普段皆さんが頼りにしている警察や消防、また市役所や町役場の職員も被災することとなります。

そんな中、公助の力に期待することは無駄であり、そういう状況で自分たちができることは何なのかを考えておくことの方がよっぽど建設的です。

では災害が起こると何が起き、それに対して何を考え、何を準備しておけばいいのか一つずつ見ていきましょう。

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災害が起こると地域がどのような状況になるかを予測する

災害が起こるとインフラに対して様々な影響が出ます。

交通網は遮断され、外出しているのであれば帰宅することさえ困難となります。津波の被害が予測されている地域では、その影響は更に顕著に現れます。交通網が遮断されることにより、緊急車両の接近は困難となり、救出の遅延や犯罪の増加などが考えられます。

また、多数の建物は倒壊するか、倒壊しないまでも内容物の損壊等で、建物内も危険が潜んでいる状態となります。官公庁や病院等も例外ではなく一時的な機能不全を起こすことは間違いありません。

最近ではSNSの普及に伴い、数年前と比べ通信手段の質は格段に向上しましたが、発災直後は連絡が取れない、また、情報が錯綜し被害状況を把握できなかったり、災害対応への指示が困難になるケースもあります。

電気・ガス・水道という、生活する上で今まで当たり前のように使っていたものも、被災後は当たり前のように使えなくなります。それは、生活機能の大幅な低下を示すこととなり、ストレスに大きく関わってきます。また、水道が使えない影響は大きく、人体への影響はおろか、公衆衛生上の諸問題へも大きく関係してきます。

ガソリンや灯油等の燃料は不足。医療資源より患者数のほうが多くなるため、医療スタッフや薬は不足し、医療の質の低下も免れない状況に。

このような状況が予測される中、あなたは何を準備しますか?

自分自身の防災計画を立てよう

まず、あなた自身の防災計画を立てることからはじめましょう。

災害はいつどこにいるときに発生するか分かりませんよね?

そして、その災害がどのようなものなのかも予測する事はできません。地震、津波、河川の氾濫、土砂災害等、近年起こったものだけ見ても様々な種類があります。

全ての災害に対して共通してできる準備として、家族との連絡方法や安否の確認方法を決めておくことは大切です。

その他の章でも説明させてもらいますが、自分が安全であること、そして、自分の家族や大切な人の安否がはっきりしていることが、自分が救助者として活動していく上でとても重要なこととなります。もちろん、連絡が取れなくなることを仮定して、避難場所や家族の集合場所を決めておくことも大切なことです。

あなたの住んでいる場所特有の危険を認識しておくことも必要です。

例えば、地盤の強さだったり、津波の浸水予想高だったり、河川の遠近、豪雨発生時の土砂災害の危険性などがあげられます。

また、それに対する警報音や危険を伝えてくる手段の種類も覚えておきましょう。

行政は何かしらの手段であなたに危険を知らせるはずです。もちろん、そうなる前に避難しておくことが一番ですが、少しの避難開始時間の遅れで命を落とされた方が多数いたことを報道等で目にしたかたも多いと思います。

そのためには、普段から自分自身で危険へのアンテナを張っておく事が大切です。

また、避難するにあたり、あなたに何が必要なのか。

家族や会社、地域の人に何が必要なのかを予め考え準備しておくことも重要です。

上に書いてあるように、災害時は地域、社会に様々な影響がありましたよね?

その影響を受けても、ある一定の生活水準を保てるように準備しておきましょう。具体的な準備物の例に関しましては自宅の減災準備と災害備蓄品の章で書かさせてもらいます。

避難計画を立てよう

実際に災害が起こった後、もしくは起こるであろうと予測されたときに、あなたは避難を開始します。

避難場所は決めてありますか?

自宅にいる場合、会社にいる場合、どちらにしても避難場所は決めておきましょう。

避難場所は各自治体によって定められていると思いますので、避難場所を決めることはそんなに難しいことではないと思います。

大事なのは、避難ルートを決めることです。

避難ルートにはたくさんの危険が潜んでいる可能性があります。

ただ近いからという理由だけで避難ルートを設定することは、災害時に二次災害にあう危険性を高めるだけですので、自宅もしくは会社から避難場所までの道のりを確認し、災害時に潜んでいる危険がないかを見た上で避難ルートとして設定しましょう。

ブロック塀が多い道や、狭い路地裏などは避難路として適していませんし、平時に上を見上げたときに、落下物が多そうなところは避難路に設定するのはやめましょう。

避難ルートを設定しましたら、それを家族や職場の同僚に教えましょう。安全な避難ルートが災害前に分かっていれば、少し距離が伸びても避難時間短縮につながります。

最後に、あなたが避難を開始する前に、あなた自身に少しの余裕があるならば考えてもらいたいことがあります。

あなたの周りにお年寄りや子供はいませんか?

または、お年寄りや子供のいる家庭はありませんか?

あなた自身の安全を守ることが一番大切であることに疑いの余地はありませんが、もし、普段からあなたの周りにお年寄りや子供がいることが分かっているのであるならば、事前に避難ルートを教えてあげ、避難前に声をかけてあげてください。

 

あなたのできる範囲内で、あなたにしかできないことはきっとあります。

一人でも多くの人を災害から守るために。

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