災害時に自分の命の危機に直面した時に何を考えどう行動するか

勇気ある防災
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災害がいつ、そしてどこで発生するか分からない以上、いつ、どこで発生しても自分自身を災害から守る行動を理解しておく必要があります。

今回の章は、地震だけでなく他の災害にも対応できる内容だと思いますので、読んでいただき、もしもの時のために頭の片隅に置いていただければと思います。

あなた自身を守ることが、最初の一歩です。

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あなたの置かれている状況を把握する

最初に行うことは、まず、あなた自身がどこにいてどういう状況なのかを理解することから始まります。

今何が起きてどうなったかを冷静に考えましょう。

そして、その状況に対して、そこに留まったほうが安全なのか?

また、そこから移動したほうが安全なのかを冷静に判断する必要があります。

災害時は状況は刻一刻と変化するものです。しかも、発災期となれば変化の瞬間は一瞬です。

あなた自身の判断がとても大切になります。

ここで一つ言いたいのは、周りに流されないということです。

他の章で詳しく書かせてもらいますが、災害時によく見られるのが、集団同調性バイアスといわれる、他の人が動かないのだから大丈夫だろうという何の根拠もない、安心感にも似た心理状態です。

みんなといれば確かに安心するでしょう。

こんなにたくさんの人が死ぬはずない!って心の中では無意識に思うでしょうから。

けれども、実際に悲惨な事故にあわれるのはそういう時なのです。

あなた自身の安全はあなたが考えましょう。

冷静に何が起きているかを把握し、そこにいることが危険か安全か。

焦らず落ち着いて考えれば難しくないはずです。

どのような災害にも当てはまることなので、覚えておいてください。

あなた自身が被災したら

人生において、どれだけ気をつけていても、最悪の状況になってしまうということはよくあります。

全く同じことが災害にも当てはまります。

たまたま倒壊した建物内にあなたがいて、あなた自身がそこから脱出することが難しくなったらあなたはどうしますか?

一番は脱出できる方法を考えると思いますが、それも出来ないとしたら。

大声で助けを呼びますか?

長期間にわたる場合、声だけのシグナルでは体力的に難しくなります。

小さい笛であればかばん等につけておくことも簡単ですし、倒壊家屋に限らず様々な災害でシグナルを送ることが出来ます。

自分の身を守るためにも携帯しておくことをおススメします。

内側からは脱出できないが、外側からなら救出が容易なパターンもありますし、そこに人がいることを知らせることが出来たならば救出される可能性は高くなります。

自分の身は自分で守りましょう。

また、倒壊した家屋の内部はもちろん、周囲一体は粉塵や有毒な物質が舞っている可能性が非常に高いです。

個人用保護具の章でも書きますが、マスクは必ずつけるようにしてください。

知らず知らずのうちに、あなたの健康を損なう恐れがあります。

その場を離れられないのであればマスクを必ず着用する。

なければ、服やハンカチで鼻と口を押さえ、極力粉塵等を吸わないようにする。

離れられるのであれば、新鮮な空気のある場所に移動するようにしてください。

衛生管理

大災害時に必ず問題になってくるのが汚染物です。

大災害後の避難所では、便の処理ができず問題となり公衆衛生を確保するのが非常に難しくなります。

災害現場でも同じような問題が発生します。

下水自体が機能不全を起こす可能性もありますし、みなさんの冷蔵庫の中に入っていたものも外気温が高ければすぐに汚染物となります。

その他にも様々な汚染物がありますが、あなたが汚いなと感じるものは汚染物と思っていいです。

可能な限り除去しましょう。

絶対に素手で触るのは駄目です。必ず水を通さない手袋をしましょう。

災害時は水が不足するため、どうしても衛生管理が疎かになりがちです。

しかし、衛生管理を疎かにし下痢になると、水を飲める機会が少ないので脱水になる危険性もありますし、ひどいときは重度の感染症を引き起こし命を落とすことも十分に考えられます。

特に小さいお子さんがいる家庭や、高齢者の方は注意が必要です。

災害時は普段ではありえないような細菌と接触していると自覚しましょう。

除菌のウェットティッシュ一枚でも活躍できます。

 

あなたはあなたが守り、あなたの守れるものもあなたが守ってあげましょう。

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