みなさんが一年のうち、一番多く時間を過ごす場所といえば自宅になると思います。
夜間であれば特に多くの時間を過ごします。
もちろん、サラリーマンであれば会社にいる時間も長いですし、家にあまり帰れないという方もいらっしゃるとは思いますが、今回は自宅でできる減災対策と災害備蓄品について書いていきたいと思います。
これはすぐにでも始められることなので、できそうなところから是非始めてみてください。
自宅の被害を少しでも抑えるために
簡単にできるものから紹介していきます。
まず始めに家具の固定を行いましょう。
家の中にあるもので重いもの…
自分はパッと頭に思いついたのが、家具と冷蔵庫ですね。
食器棚も備え付けではないんでなかなかの重さです。
大きい揺れが来ると固定なしでは確実に倒れます。避難するときに邪魔ですし、食器棚などは倒れることで中のものが割れてしまい、足を切るなどの二次災害のもととなります。
食器棚等、中に割れ物が入っているものは扉部分も簡単に開かないようにストッパーをつけておくと安全です。
自宅にはないかもしれませんが、オフィスにあるファイルを入れる棚も固定されているものは少ないです。
オフィスの席に座った後に周りを見てください。落ちてきそうなものないですか?
同じように、電化製品も固定しましょう。
電化製品自体は固定することが難しいものもあるので、その様なものは、せめて高いところには置かないようにしましょう。
言うまでもないですが、暖房器具やガス器具は転倒すると大きな二次災害になる危険性があります。
安全ストッパー等のついていないものを使うときは、転倒しない場所で使うか離れた場所での使用はやめましょう。
また、電気・ガス・水道の元栓の位置は普段から把握しておくようにしましょう。
避難する際は確実に全ての元栓を締めるようにしてください。
大規模災害時の火災の一つとして通電火災というものがあります。
これは、災害時は停電するため、避難時には危険性に気づかなかったが、数日後電気が復旧したときに、火災を発生させる危険性のある電化製品が倒れていたり、もしくは配線の断裂などで漏電し、それが原因で火災となるものです。
家人が避難中等で留守の時などもあり、火災の進行に気づかないこともあります。
感電ブレーカー等、地震を感知すると自動でブレーカーを遮断するものも数千円で販売されており、自治体によっては補助金の交付もありますので、そちらのほうも調べてみてください。
耐震診断を受け、建物自体を強化すると言う方法もとても大切ですが、場所によっては助成金の交付の順番待ちが多かったり、費用が高額でなかなか難しいと思います。
木造家屋はトイレや風呂場など、柱が多く窓が小さいところが比較的倒壊の危険性が低いといわれています。
自宅での避難場所として頭の片隅に置いてもらえれば、役に立つときがくるかもしれません。
災害備蓄品
南海トラフ地震クラスになると規模が未知数で、今までの統計もあてにできないですが、一つの目安として最低でも三日分の備蓄は備えておきましょう。
避難所に避難をするにしても、自宅や車で過ごすとしても必要な災害備蓄品を書き出していきます。
全て必要なものですので、揃えられるものは揃えていきましょう。
水は飲み水だけでも一人一日最低2L必要となります。
また、何より大切なのも水となります。
飲み水用の水の他にも料理や料理の準備、衛生用の水が必要になります。
それを考えると、一人一日4~5L。家族で考えると、とてもたくさんの備蓄が必要に感じるかもしれません。しかし、場所はとりますが、水は消費期限も長く安価であるため、十分な備蓄をおススメします。
次は食料ですが、冷蔵や調理を必要としなく、なおかつ栄養価の高いものが良いです。
日持ちする市販の缶詰やカロリーメイトなどのエナジーフード、シリアルなどですね。
十分な水の備蓄と、携帯用のガスコンロがあるならば、カップヌードル等も備蓄しておけば冬場の災害時に体を温めることができるかもしれません。
あとはジュースやスープの缶、最近は備蓄保存食の種類も豊富です。
皿やコップ、お箸やスプーンなどの準備も必要です。捨てるものより再利用できるものを選びましょう。
お皿等はサランラップを巻いて使用すれば、洗わずに使えます。
除菌のできるウェットティッシュを準備しておけば、スプーンやお箸を拭いて使えます。
懐中電灯・ラジオ・予備電池。
スマートホンを利用している人であれば、スマートホンの携帯充電器や予備のリチウム電池があれば、様々な情報を取得することができます。充電器にあっては電気が遮断されていますのでソーラー型のものが良いです。
トイレや衛生用品。女性の方の生理用品も必要です。
水道の機能が停止するため、避難所のトイレはすぐに流れなくなると考えたほうが良いです。
トイレは災害用の携帯式トイレ等も販売されておりますし、災害時は衛生状態の悪化が懸念されますので、衛生用品にも十分に気を配る必要があります。
処方箋や救急用品も持っておきましょう。
病院は医療資源不足状態となっております。
簡単な怪我は自分で処置しましょう。また、発災後数日は診察自体が難しくなることが予測されます。数日間の処方箋は携帯できるようにしておきましょう。
ペットも大切な家族です。
また、被災者の心のオアシスになるかもしれません。
他の方の迷惑にならないようペット用品は自分で用意しておきましょう。
現金や銀行通帳等の重要書類は持ち出せるようにしておくか、安全な場所で管理しておくこと。
自治体のハザードマップや事前に決めておいた防災計画も持ち出せるようにしておきましょう。
最後に、個人用保護具(ヘルメット、ゴーグル、防塵マスク、手袋、耳栓、警笛、安全靴)はあなたが救助者として活動する際に、あなたを守るとても大切なものとなります。
詳しくは個人用保護具で説明しますが、災害前に準備しておき、地域の訓練等でみんなで確認しあっていただけたらと思います。
あなた自身が無事であること、あなた自身が元気でいること。
一人でも多くの命を守るために。
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