皆さんが災害に直面し、自分自身にも何かできると考えたときにどのように活動するか。
あなた自身の安全が確保され、身の回りに困っている人がいるならば、あなたはきっと力になりたいと思い、行動に移すでしょう。
そのときに考えてもらいたいのは、一人で活動しないということです。
なぜチームで活動しなければならないのか、また、チームで活動することのメリットは何なのか?
南海トラフに代表されるような大地震だけでなく、他の大災害にも使えることなので是非覚えておいてください。
チームの重要性
一人で活動する際は、あなた自身であなたの安全を管理しなければなりません。
あなたに何かあったとき、あなた以外の人に伝えるのは誰ですか?
災害現場は、普段の生活している日常とはかけ離れており、どこで何が起こるか分からない状況です。
心理状態も含め、普段と違うということを認識していたとしても、最低二人以上で行動しましょう。
仲間がいる、チームがあるということは心理的にも安心するはずですし、勇気もわきます。
チームの人数やあり方については、指揮命令系統の確立の章で書かさせてもらいますが、たくさんの小さいチームが集まり、やがて大きなチームとなり、一つのことに全体で取り組んでいく。
普段の生活の中でも問題を解決するにあたり、一人で方法を考え行動するより、チームで方法を考え行動したほうが効率よく解決できますよね。
それは災害現場でもあてはまります。
ただし、チームを作るにあたって大切なことがあります。
それはなんでしょう?
今までチームの大切さを述べるにあたり、「それは違うだろ!」
とか、「一人が楽でいいよ!」
と思っていた人は、この人の存在を考えていなかったのかもしれません。
その存在でチームは180度変わったものになりますし、この人の能力次第でチームとしての能力が決まるといっても過言ではありません。
その人は誰?
そう!
リーダーです!
チームに絶対必要な存在。
リーダーのいないチームは船頭のいない船のようなものです。
次は、そのリーダーについて書いていきたいと思います。
リーダーの重要性
災害現場はチームで活動することが重要であるとのことを述べてきましたが、では、何人からがチームで、何人になったらリーダーがいるのか?
最小人員である二人一組のチームをバディチームといいます。
お互いがお互いのバディ(相棒)になるのですが、このチームでもどちらがリーダーなのかを明確にしておくことが重要です。
つまり、二人以上になったときからチームとなり、リーダーを決める必要性があります。
実際は、三人程度のチームを編成し、一人がリーダーとなり、残りの二人をバディチームにして災害対応を行わしたほうが効率よく活動できます。
詳しいチームの編成方法については、指揮命令系統の確立の章で書かさせてもらいます。
チームに入り活動する前に、
あなたの家族やお家は大丈夫ですか?
まず、この問題をクリアしてからでないとチームとしての活動にとりかかるのは危険であり、有効な活動は期待できないかもしれません。
自分の直面している問題を処理した後に、チームに入り活動しましょう。
あなたがリーダーの場合、チームメンバーに十分な気配りを行い、問題を抱えているメンバーがいたならば、問題を処理した後に合流するように伝えましょう。
この際、リーダーは気兼ねすることなくメンバーがチームを離脱できるように伝えることが大切であり、平時からリーダーとしてコミュニケーション能力を高めておくことは、災害時にも大きな意味を持ちます。
災害現場の状況はめまぐるしく変化するため、リーダーとチームメンバーは常にコミュニケーションを良好に取れる環境でいなければなりません。
また、安全に活動するためにも、リーダーは現場で起こっている変化に目を光らせ、常にチームに情報を送り続けなければなりません。
良好なコミュニケーションは、災害現場の状況変化に対し、優先順位を決定する際にも重要な役目を果たします。
リーダーが正しい判断を行う際には、信用できる最新の情報が必要となります。
そのため、リーダーと最前列で活動しているチームのメンバーが情報を共有することにより、臨機応変に、そのときそのときに適した判断を下すことが可能となります。
判断を下す上で一番大切なことは何でしょう?
それは
チームの安全です。
全ての判断を下すとき、それは安全か?
を一番最初に考えてください!
安全じゃないもの。
それは活動内容から除外しましょう。
あなたはリーダーです。
一人でも多くの人を救うためにも
あなたとチームの安全を一番に考えましょう。
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